アメリカで「不妊治療薬の値下げ」と新しい保険の仕組み IVF費用はどこまで下がる?
参考にしたニュース
AP News「Trump announces a deal with a manufacturer to make a common fertility drug cheaper for IVF patients」
公開日:2025年10月16日
URL:
https://apnews.com/article/2c168dcc0ec7250db16b0a671aea9db8
ニュースの概要
アメリカで2025年10月に発表された「不妊治療薬の値下げ」と、 「不妊治療専用の新しい福利厚生(ベネフィット)の仕組み」についてのニュースです。
今日取り上げるニュース
アメリカでは、体外受精(IVF)で使うホルモン注射薬「Gonal-f(ゴナールF)」などの薬だけで、
1回の治療サイクルあたり約1,000〜5,000ドル(日本円で十数万〜数十万円)かかることが多いとされています。
今回、トランプ政権は製薬会社EMDセローノと合意し、このGonal-fなどの不妊治療薬を割引価格で提供する方針を発表しました。
割引された薬は、2026年に稼働予定の新しい政府ウェブサイト「TrumpRx」を通じて、患者さんがメーカーから直接購入できる仕組みになる予定です。
同時に、雇用主(会社)が、通常の医療保険とは別枠で「不妊治療専用の福利厚生パッケージ(ベネフィット)」を従業員に提供できるという、
新しい連邦ガイダンスも示されました。歯科や眼科の保険のように、「追加の保険」として不妊治療を扱えるイメージです。
ただ、「IVFが無料になる」といったレベルではなく、
実際にどれくらい多くの人がこの新しい仕組みを使えるようになるかは、
「企業がどこまで福利厚生として導入するか」に左右される、という指摘も出ています。
何が起きたのか(ポイント整理)
- 2025年10月、アメリカ連邦政府(トランプ政権)は製薬会社EMDセローノと合意し、IVFでよく使われる不妊治療薬「Gonal-f」などの価格を引き下げると発表。
- 割引された薬は、2026年に開始予定の政府ウェブサイト「TrumpRx」を通じて、患者が製薬会社から直接購入できる仕組みになる計画。
- 新しい連邦ガイダンスにより、企業は通常の医療保険とは別枠の「不妊治療ベネフィット」を追加の福利厚生として提供可能に。
- 不妊治療の保険適用を義務づける法律がある州は25州+ワシントンD.C.にとどまり、地域差が大きい。
- 雇用主の約4割が何らかの不妊治療サービス、約3割が不妊治療薬をカバーしており、まだ「半分には届いていない」段階。
ここからは私(YUu)の感想や意見です
1.「薬代だけでも下がる」ことの意味
IVFの費用の中でも、「薬代」はかなり大きな割合を占めると言われています。1サイクルで1,000〜5,000ドルという数字を見ると、
「薬を安くするだけでも助かる」という声には、とても現実味があると感じました。
日本でも、不妊治療が保険適用になったとはいえ、
通院にかかる交通費、仕事を休むことによる収入の減少、保険適用外の検査やオプションなど、
「薬代以外の負担」も少なくありません。
アメリカの今回の動きを見て、「まずは薬代から少しずつ負担を減らす」というアプローチは、
現実的な一歩なのかもしれないと感じました。
2.企業次第で「不妊治療ベネフィット格差」が生まれる可能性
新しいガイダンスによって、企業は「不妊治療専用のベネフィット」を別枠でつけることができるようになりますが、
実際に導入するかどうかは企業の判断次第です。
日本でいうと、ある会社は不妊治療のための特別休暇や補助金がある一方で、
別の会社にはそういった制度がほとんどない、という状況に少し似ているように思いました。
アメリカでも、「福利厚生に力を入れる企業」と「最低限しか用意しない企業」の差が、
そのまま不妊治療へのアクセスの差として表れてしまう可能性があります。
3.日本との違い:公的保険で支える日本、ベネフィットで支えるアメリカ
日本では、2022年4月から体外受精などの特定の不妊治療が公的医療保険の対象になり、
年齢・回数の条件はあるものの、原則3割負担で受けられるようになりました。
日本とアメリカを見比べると、
「日本:国の公的保険で支える」「アメリカ:企業ベネフィットと保険商品で支える」
という違いが見えてきます。
4.心の負担について:期待と現実のあいだで
ニュースでは、「薬代が下がるのはありがたいけれど、本当は治療全体をもっと支援してほしい」という患者さんの声も紹介されていました。
制度への評価と、自分の本音は、分けて考えても良いのかなと感じています。
「よくなったところは素直にうれしい」
「でも、自分にとってはまだ足りない部分もある」
その両方を持っていてもいいし、どちらか一方だけを選ばなくても良いのではないかと思いました。
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さいごに短い注意書き
この記事は、公開されているニュース記事をもとに、私(YUu)が個人的な立場から内容を整理・要約したものです。実際の治療や制度の利用については、必ず医療機関や専門家にご相談ください。