アメリカで「不妊治療薬の値下げ」と新しい保険の仕組み IVF費用はどこまで下がる?
参考にしたニュース
アメリカで不妊治療薬の値下げと新制度が発表
アメリカで2025年10月に発表された「不妊治療薬の値下げ」と、「不妊治療専用の新しい福利厚生(ベネフィット)の仕組み」についてのニュースを取り上げます。
アメリカでは、体外受精(IVF)で使うホルモン注射薬「Gonal-f(ゴナールF)」などの薬だけで、1回の治療サイクルあたり約1,000〜5,000ドル(日本円で十数万〜数十万円)かかることが多く、大きな経済的負担となっています。今回、トランプ政権は製薬会社との合意により、不妊治療薬を割引価格で提供する方針を発表しました。また、企業が通常の医療保険とは別枠で「不妊治療専用の福利厚生」を提供できる新たなガイダンスも示され、費用負担の軽減に向けた動きが加速しています。
何が起きたのか(ポイント整理)
- 薬価の引き下げ:2025年10月、米連邦政府は製薬会社EMDセローノと合意し、IVFでよく使われる不妊治療薬「Gonal-f」などの価格を引き下げると発表しました。
- 購入方法:割引された薬は、2026年に開始予定の政府ウェブサイト「TrumpRx」を通じて、患者が製薬会社から直接購入できる仕組みになる計画です。
- 企業の福利厚生:新しい連邦ガイダンスにより、企業は通常の医療保険とは別枠の「不妊治療ベネフィット」を追加の福利厚生として提供可能になりました。
- 現状の課題:不妊治療の保険適用を義務づける法律がある州はまだ約半数にとどまり、地域や企業による格差が大きいのが現状です。
ここからは私(YUu)の感想や意見です
1.「薬代だけでも下がる」ことの意味
IVFの費用の中でも、「薬代」はかなり大きな割合を占めると言われています。1サイクルで数千ドルという数字を見ると、「薬を安くするだけでも助かる」という声には、とても現実味があると感じました。
日本でも、不妊治療が保険適用になったとはいえ、通院にかかる交通費や、仕事を休むことによる収入の減少など、「薬代以外の負担」も少なくありません。アメリカの今回の動きを見て、「まずは薬代から少しずつ負担を減らす」というアプローチは、当事者の痛みを和らげるための現実的な一歩だと感じました。
2.企業次第で「不妊治療ベネフィット格差」が生まれる可能性
新しいガイダンスによって、企業は「不妊治療専用のベネフィット」を別枠でつけることができるようになりますが、実際に導入するかどうかは企業の判断次第です。
米国では、優秀な人材を確保するために企業が競って不妊治療サポート(Fertility Benefits)を導入する傾向が強いです。今回のガイダンスは、そうした企業の動きを後押しする一方で、福利厚生に力を入れる大企業と、そうでない企業の格差をさらに広げてしまう可能性もはらんでいると感じました。
3.日本との違い:公的保険で支える日本、ベネフィットで支えるアメリカ
日本では、2022年4月から体外受精などの特定の不妊治療が公的医療保険の対象になり、年齢・回数の条件はあるものの、原則3割負担で受けられるようになりました。日本とアメリカを見比べると、「日本:国の公的保険で支える」「アメリカ:企業ベネフィットと民間保険で支える」という構造の違いがはっきりと見えてきます。
4.心の負担について:期待と現実のあいだで
ニュースでは、「薬代が下がるのはありがたいけれど、本当は治療全体をもっと支援してほしい」という患者さんの声も紹介されていました。制度への評価と、自分の本音は、分けて考えても良いのかなと感じています。
「よくなったところは素直にうれしい」「でも、自分にとってはまだ足りない部分もある」。その両方の感情を持っていてもいいし、どちらか一方だけを選ばなくても良いのではないかと思いました。
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この記事は、公開されているニュース記事をもとに、私(YUu)が個人的な立場から内容を整理・要約したものです。実際の治療や制度の利用については、必ず医療機関や専門家にご相談ください。