子どもを産む選択、産まない人生 — 不妊治療の「今」を考える

不妊治療の保険適用と心のケアについて語る杉山愛さんと吉田潮さんの対談イメージ

参考にしたニュース

参考にした動画:TBS NEWS DIG「どう変わる?子どもを産む選択~不妊治療の保険適用拡大へ~」 動画の公開日:2022年2月24日
URL: https://www.youtube.com/watch?v=rxcUj6d5mVU

杉山愛さんが語る不妊治療の保険適用と40代のリアル

2022年4月から始まった不妊治療保険適用拡大を背景に、実際に治療を経験した元プロテニスプレーヤーの杉山愛さんと、コラムニストの吉田潮さんが対談。単なる制度解説に留まらず、治療中のドロドロとした感情、ステップアップへの恐怖、そして「産まない」と決めた後の心の整理など、当事者のリアルな深層心理に迫る内容です。

不妊治療の保険適用と「産まない」選択の重み

番組では、出産に至った杉山さんと、治療を辞める決断をした吉田さん、対照的な結果を選んだ二人が登壇しています。 杉山さんは36歳から治療を始め、人工授精の失敗や40歳での第一子出産、さらに46歳での第二子出産という道のりを語ります。一方、吉田さんは39歳で治療を開始し、顕微授精後の流産を機に「自分を損なっている」と感じ、40代前半で治療を終結。この二人に共通するのは、治療中に抱いた「他人の妊娠への嫉妬」や「心が黒くなる感覚」でした。こうした精神的負担をどう乗り越えたのか、また保険適用がもたらす新たなプレッシャーについても深く議論されています。

不妊治療の保険適用における「光と影」ポイント整理

  • 精神的摩耗のリアル:アスリートでもコントロールできない「期待と絶望」のサイクルと自己嫌悪。
  • 「産まない」という納得感:吉田潮さんが語る、不全感を抱えながらも「自分で決めた」という自己完結の重要性。
  • 母の一言による救い:杉山愛さんの背中を押した「二人でも人生は楽しめる」という多角的な幸福観。
  • 保険適用の「光」:体外受精1回約50万円が3割負担(高額療養費適用でさらに軽減)へ。
  • 保険適用の「影」:「安くなったんだからやれば?」という周囲の無言の圧力が女性を追い詰める懸念。

ここからは私(YUu)の感想や意見です

1. 「主語」を自分に取り戻す難しさと大切さ

不妊治療は、親の期待や世間の「産んで当たり前」という価値観に主語を奪われがちです。どんな結果になろうとも、最後に「自分が決めた」と納得できるかどうかが、その後の長い人生を歩む上での大きな分かれ道になるのだと感じました。 米国でのサポート現場でも、治療の「開始」よりも「終結」の意思決定こそが最も困難で、専門的なケアが必要とされる場面です。誰かのためではなく、自分の人生のために選んだと言えるまで、悩み抜くプロセス自体を肯定してほしいと思います。

2. 制度が整うほど必要な「心のバリアフリー」

保険適用で金銭的なハードルが下がるのは間違いなく「光」ですが、それが同時に「治療をしない理由」を奪ってしまうという指摘にはハッとさせられました。社会が「制度を作ったから安心でしょ」と満足するのではなく、治療をする・しない、どちらの選択も尊重される「やさしい空気感」がセットで必要だと強く思います。 私が学ぶ社会福祉の視点でも、制度(ハード)の充実は、それを受け止めるコミュニティ(ソフト)の成熟があって初めて機能します。保険適用がプレッシャーではなく、純粋な「選択肢」として機能する社会を望みます。

3. 嫉妬する自分を許すこと

杉山さんのようなトップアスリートでさえ、パンダの出産にまで嫉妬して「心が黒くなる」と語っていたことに救われる方は多いのではないでしょうか。不妊治療中のドロドロした感情は、決してその人の性格が悪いわけではなく、それだけ真剣に向き合っている証拠です。そうした感情を否定せず、分かち合える場の価値を再確認しました。

読んでくださっている方へ

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保険適用(3割負担)になったことで、周囲から「もっと治療を続けるべきだ」という無言の圧力を感じることがある。
他人の妊娠報告やニュースに対して、素直に喜べず嫉妬してしまう自分に強い自己嫌悪を感じる。
治療をいつまで続けるか、どこでやめるかという「終わりの基準」を自分で決めることに大きな不安や難しさを感じる。

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さいごに短い注意書き

この記事は、公開されているニュース記事をもとに、私(YUu)が個人的な立場から内容を整理・要約したものです。実際の治療や制度の利用については、必ず医療機関や専門家にご相談ください。

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