日本では、卵子や精子など第三者からの提供による不妊治療のルールを定める「特定生殖補助医療法案」が廃案となり、法律上の明確な枠組みがない状態が続いています。こうした中、「法整備の欠如により卵子提供がほぼ不可能な状況だ」と危機感を持った民間クリニックの専門医5人が、「医療としての卵子提供を推進する生殖医療専門医の会」という新団体を設立し、自ら安全・倫理基準を定めて卵子提供による治療を進めていく方針を示しました。一方で、すでに「日本生殖補助医療標準化機関」が提供卵子の治療基準や、子どもから求めがあれば提供者情報を開示する仕組みを運用しているものの、提供者の確保が難しく、多くの人が海外で治療を受けざるを得ない現状があり、新団体の動きは国内での選択肢を広げようとする試みの一つと受け止められています。